ドローンパイロットとはドローンを飛ばす人です。
インフラの点検整備で、災害救助で、農薬散布で、空撮で、測量で。
ドローンを操縦できる技術がある人のことです。
そして、パイロット自身(個)の技術が必要とされるのは…
飛行条件が安定せず、かつ飛行の指定(アングル)が厳しい”空撮”と非常に高額の産業専門機の知識と操舵に熟練しているパイロットです。
ドローン操舵技術は基本的に難しくはありません。
特に中型、大型のクラスのドローンあれば本当に簡単にかつ安全に「誰でも」操舵出来ます。
極論すれば数時間で誰でも、ある程度のことは出来てしまいます。
それこそ老若男女すべての方が操舵可能です。本当にそこまで技術は進化しています。
つまり、ドローンのパイロットは基本的に「誰でもなれる」「誰でもできる」職種であるということです。
ただ、疑問が浮かびます。では、そのように誰でも割と手軽に出来ることに対してインフラ点検を行うような大手のゼネコン、自治体、公益法人等がわざわざパイロットだけを外注するのだろうか?
大型産業ドローンで100万~700万程度です。
中型機であれば20万〜80万程で購入出来ます。
上記の組織からすれば何のことはない設備投資です。
そして、代替である以上、今現在保守点検を行っている人材がすでにいるわけですから、当然その方々にドローン操舵を学ばせれば事足りてしまうわけです。
研究の現場ではすでに飛行区域外では開発研究者(許可証を取得し)が飛ばしています。
災害の現場では消防士が飛ばしています。(高知県)
農業の現場ではJAが主体になってドローンを生かした農業を模索するでしょう。
測量は今や測量士が許可を取得しドローンを操縦をしています。
僕が思うに、建築、インフラ系のドローンのパイロットは今後専業というより、業界内での兼業、必要資格となってゆくのではないだろうか?
費用対効果を考えた場合、経営者の判断は当然そうなるだろうと僕は思います。
しかも、数年後に必ずおとずれるオートパイロット化の流れを止めることも出来ないとも考えます。
アマゾンが特許を取った自動配達システムはその第一歩でしょう。
日本でもGPSと連動させれば、遭難事故、犯罪、等の現場にドローンがGPS情報だけで飛んでゆくことも数年後には可能になるでしょう。
パイロットは要らなくなるってことなのか?と思う方もいるかも知れませんが。
僕はそうではないと思います。
現状、今後ともに高額の産業ドローンの操舵はやはり機種に熟練したパイロットに操舵をお願いすることになるでしょう。落としたら数百万の機体ですからそこは慎重に運用すると思います。
そして、数百グラムとはいえ数十メートルから落下し、人体に直撃すれば大怪我、へたをすると命を奪ってしまう危険性があるドローンの安全管理と責任はどうするのか?という問題があります。
そういったことから、ドローンを目視監視するのは人間の役目とならざるを得ないと考えています。
ドローンの監視、管理。
これが、今後のパイロットの大きな仕事のひとつとなってゆくのではないでしょうか?
つまりパイロット=ドローン(ハード部分)の管理者となってゆくのではないだろうかと考えています